2017.7.04 tues沖縄エリアスタッフBLOG
外伝的ノベライズ
どうも!
島んちゅの帽子屋平和通り店の又吉です。
皆さんが待ちに待った、待望(?)の【あの話に関する最新記事】が出来上がりました!
心の準備は宜しいでしょうか?・・・では、参ります!
完全オリジナル【超】短編小説
『ハンバーガーJr.の痕跡(こんせき)』
原案・著者:又吉正成
特別編 『×××回目の真実』
「ウソだろ・・・おい、」
「そんな、どうして・・・」
「・・・これが運命(さだめ)か。」
皆が絶望している。
希望を失い、地面に顔を向ける彼らは、あまりのショックで涙すら出ないようだった。
一途の望みを抱えて島を飛び出し、すべてが上手くいくものと、信じて疑わなかったボク達。
長い年月を経て、ようやくここまで辿り着いたというのに、現実は苦労人のボク達を平気であざ笑った。
「俺達のやってきたことは、いったい何だったんだっ・・・!」
「・・・これで、私達の旅も終わりね」
「無知が過ぎた当然の報い・・・か」
(あぁ・・・始まったよ。皆の懺悔(ざんげ)タイム)
散々聞き飽きた、お決まりの流れ。
今回でもう【×××回目】だ。
仕方がない・・・“今回”は早めに切りだそう。
「・・・まだ手はある」
「えっ・・・」
「どういうこと?」
「あまりのショックで・・・」
話が言い終わる前に、ボクはすかさず言葉を重ねた。
「“頭がおかしくなったか?”」
「・・・!?」
「ボクにいい考えがある。・・・ついてきて」
「お、おい!待てよ」
いいや、待たないね。
ボクは一刻も早く、その場を離れたかった。
時間がない。これでも“今回”は上手く巻いた方だ。
「いったい何処に行くの?!」
「何を・・・知っている?」
(そうか、忘れてた。ここで【アレ】を言うんだった・・・)
そそくさと歩くボクは一度立ち止まって振り返り、
ひたすら困惑し続ける彼らに、どこぞの大作映画の名台詞のように、ズバッと言ってやった。
「・・・《痕跡=マスターキー》だよ。」
・・・さて、ここからが問題だ。
“今回”こそ、上手くやってやる。
そう心に誓い、ボクは再び、草の生えない硬い地面を踏み始めた。
END…?