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2021.7.24 sat九州エリアスタッフBLOG

「清濁」

こんにちは。
ゆめタウン別府店スタッフIです。

先日、私は信号待ちをしていてふと思い出したのです。
子供の頃やっていた、
「横断歩道の白しか踏んだらダメな遊び」を。
きっと皆さんも一度はやった事があるのではないでしょうか?

ランドセルを背負った頃の私は、そんな遊びを飽きもせず登下校の度にしていたなぁ…
なんて思いながら、ぼーっと信号が青に変わるのを待っていました。
いえ、その時の私は車道側の信号が赤に変わるのを待っていたような気がします。



そして信号が変わった瞬間、
突然私の中に悪の心が芽生えたのです。

「黒だけ踏んでやる。」

私はもう大人なのだ!
黒を踏めてしまう大人なのだ!

軽快な足取りで、意気揚揚と白を飛び越え、黒だけを踏んで渡る私。


もう誰が始めたかも分からないルールにのっとって白しか踏めない私ではないのです!




嗚呼、なんて背徳感なのでしょう…。

これが自由か!自由万歳!

いくつかの横断歩道で人知れず悪い遊びに耽ります。


と、高揚したのも少しの間の事でした…。

不自然な歩幅で歩くのはどうにも疲れてしまうのです。
子供の頃のようなワクワクした感情や体力の持続は、大人の私には困難でした…。

でももう黒しか踏まないと決めたのです。

そう思った瞬間、ふと虚しくなりました。

「黒も踏める」と喜んだ私は、いつの間にか白が踏めなくなりかけている…。


そしてそーっと爪先で白のラインを踏んでみる…。

次の足は黒を踏む…。

白と黒の間を踏んでいる事もある…。

そして私は自分の歩幅を取り戻し、また歩きだす。

横断歩道を渡る時、大切なのは自分の目で安全を確認し、真っ直ぐ前を見て最後まで渡りきる事なのだと改めて気付く私なのでした。
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