2020.2.14 fri沖縄エリアスタッフBLOG
『動き出したシナリオ』
タイトル 『動き出したシナリオ』 皆さん、ご機嫌いかがですか?島んちゅの帽子屋、平和通り店の又吉です。 早速ですが、今回は早めに本題に入りましょう!皆さん、準備はよろしいですか?では、張り切ってどうぞ!! ーーーーーーーーー ハンバーガーJr.の覚醒 番外編 『秘密主義者とオーパーツ』 これは、主人公達がかつて栄えた未来都市【アスコア】に訪れるほんの少し前の、ある役員達のお話。 街の中心にそびえ立つ、超高層ビル。そこは世界各地の優れた政府の人間達が集う、格式の高い場所。 セキュリティが万全に施され、その姿はさながら【秘密要塞】のよう。 そんな施設内の大会議室では、役員達が今後の未来について語り合っていた。 役員A: 「こうやって、皆で集まるのも久しぶりだな」 役員B: 「まぁ、我々も何かと忙しいからな。手短に頼むよ」 役員C: 「まぁまぁ、そう堅いこと言わずに。気楽にやりましょうよ」 役員D: 「・・・で、今回はどのような話を聴かせて戴けるのかな?」 役員C: 「そうそう。ちゃちゃっと始めちゃいましょうよ」 役員E: 「君は少し黙っといてくれないか?」 役員C: 「・・・はい」 役員A: 「皆に集まってもらったのは他でもない。“例のプロジェクト”についてなんだが・・・」 全員: 「・・・!」 役員A: 「もう、そろそろ始めても良いのではないかと、私は思っている。」 役員D: 「・・・正気ですか」 役員C: 「冗談・・・ていう空気じゃなさそうな感じ」 役員B: 「一旦保留にしたあのプロジェクトを、何故今さら?」 役員A: 「・・・時が来たのだ」 役員C: 「時が・・・何処に?」 役員E: 「・・・・・」 役員C: 「すみません」 役員A: 「この街に、もうすぐ“彼ら”が来るとの情報が入った」 役員D: 「彼ら・・・?」 役員A: 「彼らが予言通り来たということは、我々のプロジェクトのシナリオ通りの展開になっているという事だ」 役員B: 「では・・・本当に始めるのですね?」 役員A: 「ああ・・・時は来た」 役員D: 「では、早速取り掛かるとしましょう」 役員C: 「・・・・・」 ーーーーーーーーーー 話が終わり、大会議室から続々と役員達が出ていく中、一人だけ椅子に座ったままの人物がいた。 役員C: 「・・・あれ、帰らないんですか?」 役員E: 「考え事をしていただけだ」 役員C: 「そうなんですか~。それじゃ、俺は失礼しま・・・」 役員E: 「待て」 そそくさと帰ろうとする役員Cを、役員Eは冷たい目付きで引き留める。 役員C: 「な、何ですか?俺、この後ちょっと用事が・・・」 役員E: 「用事というのは・・・これのことか?」 そう言って役員Eは、自前のノートパソコンの画面を役員Cに見せた。 役員C: 「・・・!!」 一瞬ではあったが、役員Cの表情が明らかに動揺の顔を見せていた。 役員E: 「お前は私達の計画とは別に、秘密裏で“何か”を必死に探しているようだが・・・何が目的だ?」 役員C: 「そ、それは・・・」 役員E: 「・・・・・」 役員C: 「・・・・・」 役員Eはしばらく役員Cを無言で睨み付けたが、フンっと鼻息をついたあと、先程の静寂を断ち切るように、持っていたノートパソコンをパタンと閉じた。 役員E: 「・・・まぁいい。私達の計画さえ邪魔しなければいいだけの話だ。お前の好きなようにすればいい」 役員C: 「・・・・・」 役員E: 「それじゃ、私はこれで」 役員Cの右隣をかすめるように、役員Eはその場を立ち去っていった。 役員C: 「邪魔なんてしませんよ」 役員Eに軽いお辞儀をした直後、顔を上げた役員Cの表情が、まるで別人のような鋭い顔付きに変わる。 役員C: 「・・・今のところはね」 END. __________