2018.10.27 sat沖縄エリアスタッフBLOG
ささやかな手掛かり
皆さん、お久しぶりです!
島んちゅの帽子屋、平和通り店の又吉です。
沖縄もついに冷たい風が吹き込んできて、
ようやく秋の季節を感じるようになりました。
なので、急激な寒暖さの影響で、
体調を崩さないように、気を付けましょう!
それでは、久々の小説の続きに参りましょう!
第1章の終盤にして怒涛の展開が待ち受ける、第4話。
どうぞ!!
ハンバーガーJr.の解明
第4話:痕跡のかけら
未だかつて、こんなに歩いたシチュエーションはあっただろうか。
3話にも渡って、島をぐるぐる回るなんて、
ホント『西○記』か!って話だよ。
なんて、ブツブツ独り言を言っていると、
ナゲットくんはある場所で急に立ち止まった。
ナゲット:
「あれを見てみろよ」
ボクはナゲットくんが示した方向に顔を向けた。
そこは草木が緑々と生い茂る、建物か何かの跡地のようだ。
すると、チーズバーガーちゃんが何やら取り出して、
ボクにあるものを見せてきた。
チーズバーガー:
「あそこは今から約100年程前に建てられた、研究施設の跡地なの。
これは、その跡地から発見されたものよ。」
ハンバーガー:
「これは・・・」
風化して原形を留めてない程、ボロボロになってはいるが、
記憶を無くしたボクでさえ、見覚えのあるものだった。
これは、確か・・・
ナゲット:
「“顕微鏡”だ。」
(ボクの台詞、盗られたっ!!)
ナゲット:
「あの施設で何を研究してたかは知らないが、
発見から1週間も経たない内に、あの跡地は大人達によって封鎖された。
あそこには、俺達子どもには教えたくない、何かを隠しているに違いない。」
ハンバーガー:
「何かって、一体何を・・・」
チーズバーガー:
「明日、あの跡地に行く予定なの。一緒に行くでしょ?」
ハンバーガー
「えっ、いや・・・ボクは」
そう言い終わる前に、ナゲットくんがすかさず、
二人の会話に割り込んできた。
ナゲット:
「君の記憶を取り戻すヒントが、あそこにあるかもしれない。
それでも、行かないのか?」
ナゲットくんは一体、何なんだろう。
ボクが気にしてる痛いところを、妙に的確に突いてくる。
まるで、ボクの性格やパターンを知り尽くしてるかのように・・・
ナゲットくん:
「な、行くだろ?」
ハンバーガー:
「・・・わかった。行くよ」
チーズバーガー:
「決まりね!」
こうしてボクは、(半ば強制的に)皆と一緒に、
元は研究施設だった巨大な跡地へ探索に行くことになったのである。
だがこのとき、ボク達はまだ知らなかった。
謎だらけのあの跡地で、
思いもよらない痕跡(=真実)を目の当たりにするなんて・・・・・・
つづく.
◎次回予告◎
最終話
『旅立ちの時』
お楽しみに!