2018.7.22 sun沖縄エリアスタッフBLOG
謎を“解明”せよ!
皆さん、お久し振りです♪
島んちゅの帽子屋、平和通り店の又吉です。
豪雨によって被災された皆様、一日も早くいつもの日常に戻れるよう、祈っております。
では早速、本題に入りましょう。
皆さん、長らくお待たせ致しました!いよいよオリジナル小説の第1章の始まりです。
『ハンバーガーJr.の解明』
第1話/始まりは突然に
ある日、目が覚めたら、ここが今何処なのか、自分が一体誰なのか、
全く分からない。何も思い出せない…。
アニメやドラマなんかでよくありがちな展開だ。
正直、そんなの作り話だけだと思っていた。
自分が見る分にはわりと楽しめるものだが、いざ自分が関わるとなると、話は別だ。
まさかボクがそんな目に遭うなんて、思いもしなかった。勘弁してほしい。
「こ、これは…」
お決まりの台詞が無意識に飛び出し、
躊躇なく発した自分の言葉のチョイスに少々がっかりしながらも、
ボクは目の前にある、ひび割れた鏡をじっと見つめる。
どのリサイクルショップに出しても、査定以前に門前払いを喰らいそうな、
ボロボロの鏡に写った自分の姿は、まるで…
(…“ハンバーガー”?)
夢だと思いたい。
だが、夢にしては意識がハッキリしている。
幻覚を見ていると割り切れば、それで済む問題でもない。
それはそれで色々と大変そうだから、作者はそんな野暮な設定はしない筈だ。
…って、さっきから何言ってるんだろう、ボクは。
このままだと前に進まないどころか、
どこぞの“龍の玉”を求めて“摩訶不思議なアドベンチャー”をするような、
強引に話を引っ張り続ける作品になりかねない。
そんな時、後ろから足音が聴こえてきた。
そして、ある時点で、あらゆる音が静寂に包まれる。
???:「やあ、やっと目が覚めたんだね」
???:「具合いはどう?」
ボクと同じ歳ぐらいと思われる、2人の男女の声がする。
慌てて後ろを振り向くと、そこには…
(えっ…)
一人は揚げたての“ナゲット”のような姿をした男の子で、
もう一人は赤い大きなリボンをなびかせる“チーズバーガー”のような姿の女の子だ。
意外と冷静に分析してるように思われるだろうけど、
実の所、自分で説明してても、何が何だかまるで訳が分からない。
ここはとりあえず、お決まりの台詞でもぶつけてみるか。
「君たちは、誰?それに…ここは何処??」
2人は顔を見合せるや否や、微かに笑みを浮かべた。
まるでボクの質問を、予め予測していたかのように。
???:「知りたいかい?」
???:「付いてきて。歩きながら話しましょ」
容赦ない怒涛のサプライズの連続に、頭が混乱しっぱなしのボクを尻目に、
二人は出口に向かって歩き出した。
後ろを付いて歩くボクは、一旦深呼吸して、改めて思った。
(…なんだ、これ?)
つづく.
◎次回予告
第2話
お楽しみに!