2019.7.24 wed沖縄エリアスタッフBLOG
“覚醒”と云う名の“革命”へ
皆さん、なかなかの暑さで、夏本番前にバテていませんか?
島んちゅの帽子屋、国際通り店の又吉です。
アイスが恋しい今日この頃、来週辺りから公開される映画等をチェックしながら、
あるいは映画館に置いてあるチラシをまじまじと眺めながら、ブログを書き記しています。
今回は皆さんお待ちかね(?)の、自作のオリジナル長編小説【第2章】を始めたいと思います!
最終章である第3章に向けて、ここから怒涛の展開が待っています。目を凝らしてご覧下さい!
それでは、どうぞ!!
ハンバーガーJr.の覚醒
第1話『9年後…』
あれからどれ程の時間が経っただろうか。
記憶を無くしたままカプセルの中で目覚め、同じような境遇の皆と一緒に島から旅立ったあの瞬間が、つい最近のことのような気がするし、だいぶ前のことだったような気もする。
時間の流れが分からなくなる位、ボクらは歩き続けた。島という島を渡り歩き、『西遊記』のように、目的地を目指して“ガンダーラ♪”と口ずさんで旅をしている訳でもない。
はっきり言ってボクらのやっていることは、余りにも無謀で危険な旅を、無期限に永遠と繰り広げている。出口の見えない“巨大な迷路”を、ノンストップで走り続けているようだ。
そんなことを独りで悶々と考えていた時、皆の足が止まった。
ハンバーガーくん(以下、ハンバーガー):「急にどうしたの?」
ナゲットくん(以下、ナゲット):「・・・あれを見ろよ」
ハンバーガー:「ん?」
皆の視線の先を見てみると、そこは【半壊した街】が拡がっていた。
ざっと見た所、そこまで古い建物ではなさそうだが、さすがは【シェイクくん】、初めて訪れた街を瞬時に分析したようだ。
シェイクくん(以下、シェイク):「この周辺の建物は、今から約60年前に建造されたと見て間違いない。」
ポテトくん(以下、ポテト):「なんで分かるんだ?」
シェイク:「・・・そんなの、見れば分かるだろ?」
ナゲット・ポテト:「分かるかいっ!!」
二人がテンポ良くツッコミを入れた所で、それまで沈黙を保っていた【チーズバーガーちゃん】が、口を開いた。
チーズバーガーちゃん(以下、チーズバーガー):「ねぇ・・・」
ハンバーガー:「どうしたの?」
チーズバーガー:「私、前にも“ここ”に来たことがあるような気がするの」
(・・・!!)
【既視感=デジャヴ】というやつか。
それはきっと、チーズバーガーちゃんだけじゃなく・・・
ナゲット:「実は、俺も」
シェイク:「僕も」
ポテト:「・・・右に同じく」
シェイク:(・・・それを言うなら【左】だろ)
ハンバーガー:「・・・ボクも」
他の皆も同じように、そもそもここに辿り着く前から、いつしか互いに共通のデジャヴをそれとなく感じていた。
しかも、このデジャヴ・・・単なる気のせいではないことが、後に【意外な形】で判明することになろうとは。
???:「・・・やっと来たか。我々の“希望”が」
つづく.